私の大好きな漫画。みなさんご存知、宮崎駿監督作品の原作コミックスです。
この世界観や物語に、私は強い影響を受けています。
人々が忌み嫌う、腐海の森にも存在意義があるということ。
腐海の森に住む生き物にも存在意義があるということ。
腐海の毒により、人は死に、街は消滅し、住む場所がなくなっていく世界。
人は生きるために、腐海の毒を拒否し続け、抵抗を続けています。
そして、少なくなった住む場所を人間同士で争っている。
生きるために、人を死に追いやるような腐海の毒は、
当然、受け入れ難く、拒否したいし、抵抗していきたいもの。
でも、ナウシカは全てを受け入れていきます。
人も腐海も腐海の生き物にも、同じように、心を開いていきます。
そして、その中で生きて行く。
畑で作物や果樹を育てていると、(人の都合で手が加えられてはいるけれど、)
そこには小さな生態系があって、きっとそれぞれに存在意義(理由)があって、
そのバランスで成り立っているんじゃないかと思ったり、感じたりして。
人間は、ある意味、先入観や自分の中に作られた世界観で、日々の生活を営んでいるけれども、
害虫と呼ばれる虫にも、病気にも、きっと何かの意味があって、
そこに新しい発見や考え方があって、それに気づくことで新しいつながりが出来ていく。
ただ単純に拒否するだけでは、気づくことができない。
たくさんのつながりを感じることで、様々なものへ興味や意識が向いていき、そこに思いやりが生まれてくる。
また、人とだけ向き合っていると、どうしても、人間共通の価値観の壁が取り払えなくて、だから時々、自然と向き合ってみる。山や川、空や雲。そこに住む生き物たち。きっと、人間の考え方が通用しないことがたくさんある。でも、つながっている。影響しあって、同じ世界に生きている。
良いとか悪いとか、善とか悪とか、抵抗や拒否ではなくて、受け入れて、見守っていくことで、
つながりを感じ、思いやりのある自然な流れが出来ていく。そんな世界。
もしかしたら、ヨガ的な瞑想の世界もそこにある気がするのです。
それでは、みなさんが穏やかな、思いやりのある毎日を過ごせますように。
読んでいただきありがとうございました。
ちなみにナウシカ、そんなに難しい考え方をしなくとも、とても面白い作品です!(笑)
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